西村甲午
ISBN: 9784434317132 / 2023年3月発売 / 1,100 円(税込)
金子雪斎の人生は、常に民衆と共にあり、彼らの立場に立ち、彼らを正しく理解し、彼らのために力を尽くすという点で一貫していた。台湾、満洲、朝鮮、大連ーー中国大陸の近代化がアジア発展の生命線であると説き、植民地主義政策を厳しく批判し、人道的支援により欧米列強の侵略に対抗しようと訴えつづけた。
彼の残した多くの論説と影響を受けた人々が思い出を語った追悼文を中心に分析、かつて語られることのなかった金子雪斎という思想家の魅力に迫り、その人物像と偉業を描く。
庭山石松
ISBN: 9784434312519 / 2023年3月発売 / 1,320 円(税込)
結びの女神菊理媛、降臨。記紀のうち「日本書紀」にのみ登場する女神、菊理媛。親子二代にわたる考察の集大成!
松 乙梨惠
ISBN: 9784434312502 / 2023年3月発売 / 1,320 円(税込)
運命に翻弄され、波乱に満ちた人生に差した一筋の光。裏切り、不倫、自殺未遂、殺傷沙汰、神との出会い…赤裸々に綴られた、ある女の壮絶な人生。
毛利隆一
ISBN: 9784434318245 / 2023年3月発売 / 1,430 円(税込)
2012年刊行『並木正三諸工夫』、2021年刊行『はましぎ』の続編。江戸時代の大坂、道頓堀界隈ー実在した上方歌舞伎狂言作者、並木正三をめぐる長編時代小説。
蛭田眞由美
ISBN: 9784434314353 / 2023年2月発売 / 999 円(税込)
起床、洗面、歯磨き、着替え、食事、排泄、入浴、就寝すべてに介助を必要とする男性が最愛の人と出会い、「結婚」「会社設立」そして「擬似親子体験?」常に自分らしく楽しく、周りの方々への感謝を忘れず、人生を満喫した一人の男性とその妻が綴る二人の足跡の著。
今西 薫
ISBN: 9784434316937 / 2023年2月発売 / 440 円(税込)
『テンペスト』はシェイクスピア独自の36作品のうちの最後のものである。主人公プロスペロは魔法の本を研究した人物である。彼はシェイクスピアを代弁して「私の『魔法』/これでおしまい」、即ち「劇という魔法を観客にかけるのはこれが最後です」と語るのである。
冨永 滋
ISBN: 9784434314025 / 2023年1月発売 / 1,430 円(税込)
降る雪のひとつひとつにそれぞれの空があるという。秤の両端の片方には嘆きをもう一方には沁みるような愛を。そうやって幼年時代を脱ぎ捨て人生へ踏み出した。勇敢に初々しく。(冨永滋 / 追録・内田英夫〈拾遺〉)。
今西 薫
ISBN: 9784434314476 / 2023年1月発売 / 550 円(税込)
現代という時代、この作品を読まれた方の多くは、リア王の強い思い込みと激情に駆られて即断するという「愚かな罪」に対しては、「罰」が厳しすぎるのでは?と思われるのではないだろうか …… いつかまた原作品や改作のほうが良しとされる日が来るかもしれない。これは人々の受容性、感性しだいだ。
古田 柊二
ISBN: 9784434310843 / 2022年12月発売 / 1,540 円(税込)
1981年、大学のキャンパスで出会った三人。永遠だった筈の友情は、雪乃の唐突な失踪により崩れてしまう。それから三十余年が経ち、彼女から届いた一通の手紙。そこに書かれていたこととは…。封印されていたあの頃が蘇り、托された想いを道標に、初老を迎えた「若者たち」が再会へと動き出す。切ないほどに純粋な約束が三人の心を繋ぎ、其々の人生を温かく包む感動作。
黒崎優吾
ISBN: 9784434315282 / 2022年12月発売 / 1,980 円(税込)
風間徹治は高校ラグビーの指導者として強豪ラグビー部を預かるが、自身の起こした体罰事件を端緒に挫折。その後は他校に転任。そこにも弱小ラグビー部があったものの、教育とラグビー指導への情熱を失った風間は一切関与しようとしなかった。だが、類稀なラグビーセンスの持ち主である草薙透が入部。草薙は風間に監督就任を要請した…。再びラグビー指導者としての歩みを進める風間。強豪チームから弱小チームへと環境が激変した中、風間の真の再生はなるか。