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書籍の委託販売とは

書籍の流通のほとんどは、出版社‐取次(出版販売会社)‐書店というルートを通ります。 
トーハン、日販、大阪屋など、取次は、言うなれば書籍の問屋で、全国の書店は、この取次のいずれかと契約しています。書籍はここを通じて配本されます。(コンビニや駅の売店への流通は別です)

書店で売れ残った書籍は、書店から取次(の物流倉庫)に戻され、その書籍の販売状況などを確認しながら、ストックしても注文が来ないようであれば、出版社(の物流倉庫)に返本されます。
書店の売上代金は、取次に入金され、諸経費を精算した後、出版社に入金されます。(出版社に入金される比率は、定価の70%前後です)

取次は書籍流通の要であり、出版社も書店も、ここを通さなければ書籍の販売ができません。

ところで、日本の書籍販売の特徴は、一般の商品の販売と異なり、委託販売制度を業界として採用していることです。
委託販売制度とは、書店が仕入れて売れ残った書籍を返本できる制度のことで、書店には仕入れのリスクが生じない制度です。
つまり、他の商品のように買い切り商品ではなく、預かり(委託)商品だということです。
ですから、出版社から見れば、新刊配本した書籍や書店からの注文は、出品したにすぎず、実際に売れたわけではありません。
実際に売れた「実売部数」が判るのは、自由に返本できる期限が一般的に発売から6ヶ月ですので、その時期が過ぎて返本が無くなってからとなります。(とはいっても特例で書店からの返品は続くこともよくあります) 

委託ですので書店にはリスクはないものの、いくらでも配本できるかというと、そんなことはありません。近年特に、取次の窓口では、返品率が高くなることを避けるために、かなり厳しく委託配本の取扱い部数を絞っているのが現実です。

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