久野良夫
ISBN: 9784434279423 / 2020年11月発売 / 1320 円(税込)
私が壊れてゆく…。アルコール依存症を自己責任と片づけてはいけない、これはれっきとした病気である。本書は、出口の見えない地獄のような病と向き合い、戦い、ついに克服しつつある「家族」の壮絶な記録である。
鬼ヶ島戦記 Record of Onigashima War
最上 終
ISBN: 9784434281242 / 2020年11月発売 / 1540 円(税込)
その孤島は冬には気温が氷点下にまで下がるため、およそ人が住むには適さない。少年達は八歳になると「モイドム」という施設で否応なく武術や殺人術を身につけさせられる。大半が命を落とす中、そこで生き抜いた者のみが兵士となり「青軍」と呼ばれ、赤を身に纏う敵である「赤軍」との戦争という終わりのない地獄の日々へと突入していく。架空の異世界を舞台にしたファンタジー大河小説!
里見正文
ISBN: 9784434280733 / 2020年10月発売 / 1,540 円(税込)
明治40年に大志を抱いて朝鮮に渡った一人の男と、その妻娘の植民地での歴史(韓国併合や戦争など)を背景に家族間の悲哀、愛を織りこんだ庶民の物語。一家族の生き様を激動の歴史を通して描いた大河小説!
野中ウサギ
ISBN: 9784434278341 / 2020年8月発売 / 1320 円(税込)
作句歴30有余年。森武司氏主宰「球」に創刊号より参加。精力的に句作を続けてきた著者
待望の第一句集ついに刊行ー。春泥になまあたたかき邪心埋めぬ/「友だちでいよう」は嘘つき猫柳/失意なら恬淡として麻を着る/この家のまたこの夏の百日紅/雪女狂わす男いて煮ゆる他、秀作140句掲載。
芳賀 融
ISBN: 9784434278334 / 2020年8月発売 / 990 円(税込)
「猫は人を詩人にもするし、科学者にもする。そのことを私は身をもって経験した」
二匹の猫との暮らしで見えてきた、それぞれの性格の違いや彼らの様々な生態を冷静かつ愛のこもった筆致で綴った?猫好き?必読のエッセイ集!
第一章 猫を飼うということ 第二章 こどもからおとなへ 第三章 個性の違い 第四章 丸刈り事件 第五章 知恵くらべ 第六章 なくて七癖 第七章 脱走常習犯 第八章 目と目つき、そして目線 第九章 鳴き声の不思議 第十章 名ハンター 第十一章 音楽愛好家 第十二章 本能との闘い 第十三章 ストレスと病 第十四章 緊急避難 第十五章 安息の地を求めて 第十六章 感謝
牧俊太郎
ISBN: 9784434278228 / 2020年8月発売 / 1100 円(税込)
「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」--この歌を遺し、刑場の露と消えた武力攘夷の「未成の人」吉田松陰の悲劇をつづる。松陰の後輩達が継いだ長州藩・明治国家は、隣国を侵略「属国」化、そして敗北、日本も「従属国」の道へ。一方、幕末に堂々と独立を「大義」と謳った、横井小楠・中岡慎太郎の開国論を対置。そこに2つの世界大戦後、澎湃として起こった「民族自決権」の芽生えを見る。著者の我が国近現代史評論・第5弾。資料写真挿入。
序 章 毛利・徳川の決戦とその怨念/第一章 「未成の人」吉田松陰の悲劇と長州閥/第二章 幕府最後の九十年ーー開国圧力と幕政の転変/第三章 開国へ燃える蘭学者たちーーなぜオランダか、この時代か/第四章 独立と開国の両立を探求ーー横井・中岡に見る「民族自決」の芽生え/第五章 近代日本の夜明けに起こった異様な大事件ーー神仏分離・廃仏毀釈が映し出す明治国家/終 章 野辺に朽ちたものーー松陰「辞世の歌」と大和魂を考える/参考文献/おわりに
梶本孝治
ISBN: 9784434277474 / 2020年7月発売 / 1650 円(税込)
大阪船場の“カバン屋のぼん”として生まれ育ち、阪大山岳部ではヒマラヤ遠征をサポート。父から受け継いだ船場魂をひっさげて、欧米・アジアへ武者修行やら、セールス巡業やら。これらの体験や昭和時代の船場・神戸・銀座などの様子、デュポンなど世界の企業・人物との交流など知情意あふれる回想記。
坂本 春美子
ISBN: 9784434278198 / 2020年7月発売 / 1100 円(税込)
70歳を過ぎた著者が、若かりし頃の思い出を語りながら、自分の人生を振り返り、歳を取って今思うことを綴った楽しいエッセイ。どんなに時代が変化しても、人と人とが付き合う上で大切なことは昔から変わらないと気づかせてくれる。
加納 劼
ISBN: 9784434277122 / 2020年7月発売 / 1320 円(税込)
初老の男・鬼塚は年齢のためか、未来に望みを見付けない。過ぎ去った昔に出会った人と自分との関係を何度も思い出す。そのような人々について、懇意にしている僧の能力により魂や姿を木箱に収め、眼前に蘇らせることが出来ると言う。ある日、鬼塚は喫茶ラウンジで偶然知り合った男・中峯に木箱を見せながら、思い出深い人物9人との出来事や木箱の扱いなどを悲喜こもごもに語る。その語りに中塚は引き込まれ、ひとりの老いた男性が心の中に大切にしている思い出の深さを感じ取る。
辻井輝行
ISBN: 9784434276750 / 2020年6月発売 / 1100 円(税込)
懐かしい人との再会が自分という人間の価値を教えてくれた。人への感謝の気持ちはどうやって伝えればいいのか。悲しみに沈むとき、鳥や花が語りかけてくれる。暗いトンネルの中にいても明るい未来があることを忘れてはいけない。誠実に生きる姿はきっと誰かを勇気づけている。人生に悩む全ての人に贈る励ましのメッセージ集。