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ベストセラーの意味とは?何万部からがヒット作?定義や基準を解説!

書店のポップに「ベストセラー」「ヒット作」と書かれているのを見たことがある方は多いでしょう。

ベストセラーやヒット作という言葉は、テレビや新聞・中吊り広告などでもよく使われる表現ですが、ベストセラーとは、具体的には何万部のことを指すのでしょうか。

今回は知っているようで意外と知らないベストセラーやヒット作の意味や定義、基準などを紹介します。

ベストセラーやヒット作の意味は?



ベストセラーは英語の「Best Seller」から来ていて、書籍に限らずよく売れた商品のことを指しています。つまり書籍の世界でいうベストセラーとは、よく売れた本のことなのです。

一方、ヒット作も同じようによく売れた商品のことを指しています。書籍を含めて、よく売れた商品を表すときにベストセラー・ヒット作・大ヒットのようにさまざまな言葉が使われますが、はっきりした意味の違いはありません。

ベストセラーやヒット作の定義は?



ベストセラー・ヒット作・大ヒットにはっきりした意味の違いはないとお話ししましたが、それぞれの言葉にはっきりとした定義はないと言われています。ただ業界ではある程度の目安は決まっているので、それぞれ見ていきましょう。

ベストセラー



出版業界では10万部以上売れた作品をベストセラーと呼ぶことが多いようです。しかし実際には数万部程度でもベストセラーと呼ぶこともありますし、その月で最も売れた本を月間ベストセラーというように呼ぶこともあります。

また最近は出版業界が不況のため、10万部売れる本は少なくなってきました。そのため、5万部程度でもベストセラーと呼ばれることもあるようです。本の印税は本体価格の10%であることが多く、1000円の本が10万部売れると印税は1000万円、5万部売れると500万円になります。

ヒット作



ヒット作は出版社の規模や本の種類によっても目安が変わってきます。

小規模の出版社で初版2000〜3000部程度、大規模な出版社では5000〜10000部程度を用意するのが一般的です。出版社は初版が完売した場合に利益が出るように販売価格を決定しているため、初版が完売して追加で出版する重版が決まると、さらに利益が出ます。そのため、重版が決まった書籍をヒット作と呼ぶことが多いようです。

また、本の種類によっても初版部数は変わってきます。ライトノベルやビジネス書籍の場合は5〜10万部ほどでヒット作とされることが多いですが、楽譜などはそこまで売れる見込みがないためより少ない部数でもヒット作になることが多いようです。

大ヒット



大ヒットもベストセラー・ヒット作同様によく使われる言葉ですが、こちらもはっきりとした定義はありません。

もちろん出版社の規模や本の種類によっても変わってきますが、一般的には2万部以上で大ヒットと呼ばれることが多いようです。

ただ2万部で大ヒットと呼ばれることもあれば、100万部でも大ヒットと呼ばれることもあり、非常に幅広く使われています。

販売戦略として使われるケースも



実際によく売れた本に対してベストセラー・ヒット作・大ヒットという言葉が使われますが、実は販売戦略として売りたい本をベストセラー・ヒット作・大ヒットと謳うケースも少なくありません。

「多くの人が読んでいるものを読んでみたい」「話題の本を読みたい」と思う方に向けて、キャッチコピーのように使われることもあります。

ベストセラーと呼ばれる本の代表格は?



よく見かけるベストセラーという言葉ですが、特に世界中で売れているのは聖書です。聖書は紀元前から売られていますので、はっきりとした販売部数は明確ではありませんが、60億部売れているとも、4000億部売れているとも言われています。

販売部数が明確になっている本の中で1億部以上売れているベストセラーは、「ギネス世界記録」「星の王子さま」「ハリーポッターと賢者の石」などがあります。

今人気のベストセラーを知る方法は?



発行部数や販売部数の正確な数値は公に公開されておらず、出版社や著者に聞かない限り分かりません。場合によっては著者も正確な数値を知らないことがあるようです。

そのため、正確な数値を知る現実的な方法はありませんが、今人気のベストセラーはオリコンランキングや書店ごとの月間・年間売上方法を見れば分かります。また、公益社団法人全国出版協会が出版している「出版指標 年表」は、さまざまなデータが見られるためベストセラーを知る上での参考となるでしょう。

ベストセラーやヒット作にはっきりとした定義はない



ベストセラーの目安は10万部、ヒット作は重版が決まった作品とされることが多いですが、販売戦略としてこれらの言葉を使うことがあるため、はっきりとした定義は存在しません。今人気の本が知りたい方は、オリコンランキングや書店の月間・年間ランキングなどを参考にするのがおすすめです。

風詠社は低コストで個人出版や企業出版の自費出版をおこなっている出版社です。一人ひとり、一社一社の思いを大切に自費出版を行い、全国の書店に流通させています。印税率についても高く設定していますので「出版したい本がある」という方は、ぜひ風詠社までご相談ください。

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こちらの記事の監修者

自費出版の風詠社コラム編集担当 大杉剛

  • 株式会社風詠社代表取締役社長。
  • 1979年3月、早稲田大学第一文学部ロシア文学専攻卒業。
  • 畜産関係業界紙編集記者を経て、印刷会社でシャープ(株)の社内報編集を担当。
  • その後、東京および関西に本社を置く自費出版会社3社に勤務し、企画・編集した書籍は450点以上。2008年に株式会社風詠社を設立。自費出版の編集歴は30年以上。
  • コラムでは、読者の皆様や自費出版を検討されている方に、有益な情報をお届けすることを目標に執筆しています。

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