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自費出版の本を書店販売や通販によって流通させる

自費出版の本を書店で販売する



自分の費用を用いて本を出版することは、出版社に依頼すれば自費出版として簡単に行うことができます。自分の主張をかなり受け入れてもらえるので、非常に満足度の高い本を作り上げることが可能になります。さらに個人では思いつかないようなアイディアを提案してもらえたり、面倒な作業を行ってもらえるなどたくさんのメリットがあります。では、めでたく自分の本が出来上がったらそれをどのように流通させていくのがいいのでしょうか。

意外と本を流通させるのは難しいもので、有名な書店の場合には本店の許可がないと本を展示することも許されませんので、支店に相談しても自分の本を置くことが出来ない場合が多くなります。しかしながらここで諦めては前に進めませんので、近所の小売店の本屋さんに自分の本を置くことを掛け合ってみるという方法もあります。近しい間柄の本屋さんであれば、お客さんの目の届きやすいところに本を展示してくれるかもしれません。これは大きな宣伝効果と流通効果を生み出してくれます。

地元の本屋ですから、それほど多くの販売は期待できませんが、置いてもらえるのは非常にありがたいことです。自分の本が書店に並ぶのを見るのはとても嬉しいものでしょう。仮に本をお客さんが購入し、読んでもらえれば、それがきっかけになって他の人に本のうわさが広まり、販売部数が伸びていくことになるかもしれません。人気に火が付けば、大きな書店もその噂を聞きつけて本の販売を始めてくれるようになります。

作者自身の売り込みの姿勢が成功の秘訣にもなってきます。自分の本を多くの人に読んでもらいたい、という熱意がとても大事なポイントになってきます。また、一部の本屋さんは通販サイトをもっている場合もありますので、そのような本屋さんに展示してもらえれば通販での流通も期待できます。



自己出版の本を通販で流通させる



自分の本を書店に置くのは難しいものですし、更には書店においてもらったとしても書店にやってくる人の数は限定されていますので、それほど多くの本が売れるわけではありません。もっと多くの人に自分の本を買ってもらいたいということであれば、インターネットサイトでの通販を用いるのがおすすめの方法になります。書店に行って並んで買う必要もないので、昨今ではインターネット通販でのみ本を買うようにしている方も多くいます。

全国レベルでの販売と流通を可能にしてくれますし、世界レベルの販売も可能になります。仮に英語で書かれた本を自費出版したような場合であれば、インターネットサイトを用いての通販での流通は非常に多くのメリットがあります。一般の本屋さんの場合は、一定の期間を過ぎてしまうと古本として扱われることになりますので、書店での展示は終了してしまいます。

しかしながら、インターネットサイトでの通販では、仮に中古扱いになっても販売は継続されますので、半永久的に自分の本の販売を行うことが可能になります。ネットサイトは携帯電話からもアクセス可能ですので、いつでもどこでも本の購入が可能になるというメリットがあります。

インターネットで本を通販サイトは多くの種類がありますので、そのすべてに自分の本を登録して販売することも可能になります。本屋での販売は一定の部数を本屋に預けなくてはなりませんが、インターネットサイトではそのような制約はありませんので、複数のネットサイトで幅広く同時に自費出版の本の販売流通が可能になってきます。



自分で販売する



自分の本を、書店やネットを介さずに販売する方法も考えられます。書店やネットなどの場合は一定の手数料が当然発生しますので、売り上げの全部を自分が手にすることは不可能になりますが、自分で本を販売するのであれば、利益はほぼすべて自分のものになります。しかし、自分で本を販売するのはとても難しいものであることは認識しておかなくてはなりません。

たとえば、学校の先生やインストラクターなどをされている方で、自分の講演会の際に自分の本を販売するという方法が考えられます。講演会の内容の中で自分の本の内容の概略を説明して、詳しくは私の本を参照してくださいというような形で本の販売を行えば、多くの人に買ってもらえるチャンスが出てきます。

一方で、自分のネットサイトやブログなどから自分で販売することも可能になります。販売から発送まで自分で行う必要がありますが、幅広く自分の本を宣伝することも可能になります。ブログなどには本の内容を自己宣伝することも可能になります。また、同好会の内容を自分でまとめて、同じグループの方に自分の本を販売するような場合も自分で行うほうが効果的です。例えば、俳句や絵画の集まりで自分の作品をまとめて自費出版で本にしたような場合には、仲間の方に確実に販売することができるでしょう。

自分の本の内容が一体どの販売のスタイルにマッチしているのは自分で考えてから、流通の方法を考えていくのが大切です。間違った方法ですと、せっかくの良い本が全く売れないことにもなりかねません。

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こちらの記事の監修者

自費出版の風詠社コラム編集担当 大杉剛

  • 株式会社風詠社代表取締役社長。
  • 1979年3月、早稲田大学第一文学部ロシア文学専攻卒業。
  • 畜産関係業界紙編集記者を経て、印刷会社でシャープ(株)の社内報編集を担当。
  • その後、東京および関西に本社を置く自費出版会社3社に勤務し、企画・編集した書籍は450点以上。2008年に株式会社風詠社を設立。自費出版の編集歴は30年以上。
  • コラムでは、読者の皆様や自費出版を検討されている方に、有益な情報をお届けすることを目標に執筆しています。

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