自費出版をして書店に陳列してもらおう
自費出版をして書店に本を流通させよう
自費出版とは、自分で費用を負担して本を出版する方法です。本の内容においては制約が少ないため、
自費出版ができる出版社に依頼をして、本を出版したいと思われる方は少なくありません。依頼者によって
自費出版の目的は異なります。例えば、自分の後の世代に、自分の実績や思いを残すという目的で依頼したり、自分史や社史などを残すことで、今後会社に勤める方が創業者の思いなどを知ることができます。また、自分史を残すことで、自分の考えを孫や曾孫、更にはその後の世代の方々にも伝えることが可能です。会社や、孫や曾孫のために書物を残す方においては、
本を書店に陳列しなくても問題ないと考えている方もいるでしょうから、そもそも「流通しない」という選択肢を選ぶ方もいます。一方で、自分の意見や文章を多くの方に知ってもらうために自費出版される方もいます。今まで研究してきたことを公表するために執筆したり、自分が考えた小説などを他の方と分かち合ったりしたいと考える方は、本を流通したいと思うでしょう。書店に本を陳列しなければ、自分が出版した本を見てもらえる可能性が低くなります。書店に本を陳列することで、より多くの方の目に留まるようになります。そのため、来店した人によっては、その本を気に入って購入してくれることも考えられます。書店への陳列を検討している方は、予め流通方法を知っておくことでそれぞれのメリットやデメリットを把握できる場合があります。そうすることで、実際に
自費出版をする時に活用できる可能性があります。
流通方法は出版社によっても異なりますが、委託配本と注文配本の二通りあります。委託配本とは、著者が執筆して製本した本を、出版社が取次会社に依頼して各書店へ配布する方法です。これにより、実際に出版社がその本を注文しなくても陳列してもらうことができますから、多くの方に本を見てもらえる可能性が高くなります。また、書店側は半年間何時でも返却することができるので、書店側の負担が少ないというメリットもあります。デメリットは、流通コストが多くかかることが挙げられます。
注文配本とは、委託配本とは異なり、出版社が取次会社に依頼をして書店に本を陳列する方法です。注文数に応じて配本を行うため、返却リスクが少ないだけでなく、流通コストも抑えられます。しかしそのデメリットとして、注文を受けなければ本を陳列することができず、委託配本に比べて露出度が低下する恐れがあることです。さらに、ストアに本を流通させることができます。ストアとは、インターネット上で公開している電子書籍を販売するサービスになります。スペースを取ることがないため、昨今人気の電子書籍ですが、書店と平行してこういったストアを利用することで、より多くの方に自分の本を知ってもらえるでしょう。
製本と電子書籍のそれぞれの利点とは
製本か電子書籍かで迷われている方、両方での出版を検討されている方など、出版方法で迷われている方も大勢いますが、それぞれどのような利点があるのか把握しておくことで、選択肢の絞り込みに役立てられる可能性があります。
製本は、以前からあるように手にとって読むことができる本です。製本で
自費出版を行うことによって、本屋さんに陳列できるという利点だけでなく、自分の思い出として自分が執筆した本を本棚に飾っておくことも可能です。また、もし自営業などをしている方であればそれが実績となる場合もありますから、仕事に関係する本を執筆し製本することで、仕事の受注に良い影響を及ぼす可能性があります。
一方で、電子書籍で出版する利点としては印税が高いという点です。そのため、自分の収益となる金額を高く受け取れるでしょう。ですが、当然売り上げがなければ、いくら高い印税でも受け取ることができなくなってしまいます。どちらの製法にせよ、自ら宣伝をすることも大切です。しかし、出版社によっては宣伝活動を行ってくれるところもありますので、もしかしたら自宅近くの書店に自分の本が並ぶ可能性もあるのではないでしょうか。
自費出版を検討している方は問い合わせや資料請求をしよう
自費出版を検討されている方は、本の執筆が終われば自分で出版社を探すことになります。出版社は複数あるため、選択の仕方が分からない方は資料請求を各出版社に依頼してみてはいかがでしょうか。
出版社のホームページから、資料請求や問い合わせなどを受け付けてくれるところありますので、必要事項を記入して依頼します。例えば、名前や本のジャンル、お住まいの都道府県などです。問い合わせフォームには質問欄などもありますから、不安な点や疑問点もしっかり聞くことができます。電話からの問い合わせを受け付けている出版社もありますので、早めに回答が欲しい方は電話をすることでより早く回答を聞くことができます。電話で聞く場合は、問い合わせ時間が限られていることもありますが、フォームからだと随時受付をしていることが多いでしょう。自分で都合が良い方法を選択できることも利点です。