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本を出版するなら紙媒体と電子書籍どちらが良いか比較

電子書籍と紙媒体それぞれのよさ



電子書籍と紙媒体を比較した場合、どちらがいいのかという疑問を抱いている方は意外に多いのではないでしょうか。今現在何らかの本の出版を予定している方だと、電子書籍と紙媒体を比較していろいろと迷っている方もいるかもしれません。どちらがいいのかいまいち分からないという方もおられるでしょうが、人によってとらえ方や考え方が大きく異なるため、明確にどちらがいいとは断言できません。電子書籍にもメリットや魅力がありますし、紙媒体にも同じように魅力的な部分や利点があるのです。

それぞれのメリットやデメリットを比較してみると、よく分かるかもしれません。まず電子書籍のメリットですが、もっとも大きなメリットは費用が安くつくということです。紙面で出版するよりもコストパフォーマンスが高いですから、そこがもっとも大きなメリットと言えるでしょう。また、インターネットやモバイル機器が広く普及したことで今後より電子版を手にしようとする方は増えるでしょうし、需要はますます高くなるのではないでしょうか。デメリットとしては、形に残らないということが挙げられます。

紙媒体の場合は、電子版と比較するとどうしても費用が高くなります。コストパフォーマンスという部分では、電子出版に負けてしまいます。しかし、電子出版と違って出版物を形として残すことができますし、出版した本を自宅に飾ったり、人に配るといったことも可能となるでしょう。書店に流通させるのなら当然書店にも自身が出版した本が並ぶことになりますし、知名度アップにも貢献できるのではないでしょうか。物書きとしての満足感や充実感が得られるのは、紙媒体ならではの出版なのかもしれません。こうしたメリットとデメリット、両方をきちんと理解しましょう。



本を自分で出版できるのか



そもそも本を個人で出版することができるのか、という疑問は誰しも持っているでしょう。書店に並んでいる書物の多くはプロの物書きが書いたものですし、それを生業としている人が出版したものがほとんどだと考える人が多いでしょう。しかし、実は書店に並んでいる本すべてが、プロの物書きの手によるものとは限りません。現在では自費出版という形で本を出版する人が増えていますし、そのためのサービスを提供している企業などもあります。一昔前に比べると、誰もが本を出版するチャンスを手にすることができるのです。

一昔前だと、本を出版するというと大変なことでした。出版社は売れると判断したものしか出版してくれませんし、書店に並ぶとなるとそれはプロの物書きになったことを意味します。非常にハードルが高かった本の出版も先述したように現在では誰にでもチャンスがありますし、実際に自費出版という形で本を出版し、書店に並べているようなアマチュア小説家やエッセイストなども大勢います。紙媒体はもちろん、電子出版ならさらにハードルは低くなりますし、今ではプロの物書きとアマチュアの境目も非常に分かりにくくなっているのです。

自費出版なら、基本的にどんな本でも出版することができます。出版社を通して発売する場合は、出版社の意向も気にしなくてはなりませんし、いろいろな規制が入ってしまうこともあります。しかし、自費出版なら、そのようなことをあまり考える必要がありません。非常に自由度の高い著書を、出版できるという魅力もあります。また、先述したように自費出版のサービスを提供している業者もたくさんあります。



電子出版ならハードルも低い



電子出版なら紙版を出すよりもさらにハードルが低くなりますし、誰もが小説家やエッセイストと名乗ることが可能になります。実際にインターネットで調べてみると、電子出版された作品を販売しているサイトはたくさんありますし、年々需要も高まっていると言えるでしょう。スマートフォンやパッドなどネットを利用できる媒体を持っていれば、いつでも読むことができるため手軽ですし、本のように嵩張ることもないため、最近では敢えて電子版を購入するという方も増えています。また、読みたいときにサッと取り出して、いつでも読めるという部分に魅力を感じている方も少なくありません。

アマチュアの小説家やエッセイストが簡単に電子出版できるサービスを提供している企業もありますから、そのような企業のサービスを利用することで誰もが著作を持つことができます。本を出版するよりもはるかにハードルは低いですし、在庫を抱えるという恐れもありません。売れ残ってしまったらどうしよう、書店に並べたもののまったく売れなかったら恥ずかしい、という恐怖感で出版に踏み切れなかった方もおられるでしょうが、そのような心配は電子版にはありません。

電子出版を誰もが気軽にできるような時代になりましたから、誰にでも物書きになれるチャンスがあります。今までアマチュアとして活動してきた方も、ネットの拡散力を利用すればあっという間に有名小説家やエッセイストになることも夢ではありません。ネットで配信して口コミで人気が広まれば、アッという間に名前が広がります。もちろん、紙の本もよいですが、ハードルの高さではやはり電子版でしょう。

こちらの記事の監修者

自費出版の風詠社コラム編集担当 大杉剛

  • 株式会社風詠社代表取締役社長。
  • 1979年3月、早稲田大学第一文学部ロシア文学専攻卒業。
  • 畜産関係業界紙編集記者を経て、印刷会社でシャープ(株)の社内報編集を担当。
  • その後、東京および関西に本社を置く自費出版会社3社に勤務し、企画・編集した書籍は450点以上。2008年に株式会社風詠社を設立。自費出版の編集歴は30年以上。
  • コラムでは、読者の皆様や自費出版を検討されている方に、有益な情報をお届けすることを目標に執筆しています。

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