自己出版とは?自費出版との違いや費用を解説
自己出版と自費出版は一見似ているようにも見えますが、実は全くの別物といえます。ここでは、自己出版と自費出版との違いや自己出版にかかる費用など、自己出版について詳しく解説します。
自己出版とは
自己出版はセルフパブリッシングとも言われ、著者本人が出版社を介さずに全て私費で書籍の制作から出版までを全て行うというものです。近年は電子書籍の普及によって電子書籍で自己出版を行う人が増加しているため、自己出版というと主に電子書籍の形態で出版することを意味します。
自己出版と自費出版との違い
自己出版と自費出版の違いは大きく次の4つが挙げられます。
第三者の関与
自費出版の場合は出版社や印刷会社を通して本を出版します。一方、自己出版の場合は読んで字のごとく自らが出版をするため、出版社や印刷会社を通しません。
流通経路
一般的に、自費出版の場合は著者から出版社もしくは印刷会社を経て著者から読者へと流通します。自費出版の場合、取次を通して書店に並ぶことは稀です。
一方、自己出版の場合は著者から電子書籍販売会社を経由して読者へと流通する形となります。
自己出版の費用
自費出版の場合はまず、すでに出版したい内容のテキストが用意されているのか、それとも内容は決まっているものの原稿がなくライターが必要なのか、といった部分からも出版費用の合計額が変わってきます。その他、書籍をカラーにするのかモノクロにするのか、判型や装丁はどうするのかといったことでも金額に差が生じます。そのため、条件によってかなり開きはありますが、おおよその費用の目安としては300,000円~2,000,000円程度は必要になると考えておいて間違いはないでしょう。
一方で自己出版の場合、原稿ファイルの作成から登録まで、全て自らで行えば費用をかけずに出版することも可能です。代行業者に依頼をした場合でも費用負担は数万円~100,000円程度が一般的です。
著者の利益率
自費出版の場合は著者が出版費用を負担しているため、利益率は10~50%とかなり開きがあります。
一方、例えば自己出版でKindle出版を選択した場合、利益率は35%または70%のいずれかになります。
自己出版のメリットとデメリット
ここまで自己出版と自費出版との違いについてご紹介してきましたが、両者の間には制作過程から流通経路、費用、利益率までかなり違いがあることがわかったのではないでしょうか。ここまでを見ると、多少の手間はかかるものの自己出版の方が遥かにコストを抑えて出版できるため、自己出版の方が良いようにも思えますが、やはり何事もメリットがあればデメリットもあります。ここからは、自己出版のメリットとデメリットを詳しくご紹介していきます。
メリット
通常、出版社を通して出版を行う場合は、出版社の商業的判断が介在するため、書籍の内容を一部変更したり編集によって手が加えられたりする可能性があります。しかし、自己出版の場合は出版までに介在する者がいないため、著者は自らの思うままに制作し出版することが可能です。
また、自己出版の場合は基本的に電子書籍での出版となるため、編集費用や紙代や印刷代、流通費用など、紙の本を出版する時にかかる費用を大幅に抑えることもできます。
つまり、自己出版は、自分の好きな内容で費用面の負担を抑えて出版できるというメリットがあります。
デメリット
自己出版は出版までに介在する者がいない分、編集者などによる校正も入りません。そのため、誤字脱字がないか、読みやすいかといったチェックも自分で行わなければならないという点が自己出版における最大のデメリットと言えるでしょう。
また、自己出版の場合、費用を抑えようとすると、原稿ファイルを自分で作成したり、プロモーションも自分で行う必要があります。こうした作業が苦手な人にとってはこのような手間もデメリットと感じる可能性があります。
コストを抑えて出版をするなら自己出版がおすすめ
自己出版と自費出版は似ているようで大きな違いがあり、もはや全く別物であるといえます。紙の本にこだわりがあるのか、どれくらの費用であれば負担ができるのか、校正などのチェックを希望するのか、自分で作業をする時間があるのか、利益率を重視するのかなど、まずは出版にあたっての優先事項を決めることが大切です。
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