自費出版の風詠社 HOME → コラム → honya-oku

目次

自費出版を本屋に置いてもらう方法を解説

自費出版の本を多くの人に読んでもらうため、本屋に置いてもらえないか考える方もいるでしょう。しかし、どのようにすれば本屋に置いてもらえるのかは、わからない方も多いはず。
そこで今回は、自費出版を本屋に置く方法やコツについて紹介します。

自費出版を本屋に置いてもらう3つの方法


自費出版を本屋に置いてもらう方法は、以下の3つです。
● 出版社に委託する
● 本屋から注文を受ける
● 本屋に直接営業する
ここでは、それぞれの方法について詳しく解説します。

1. 出版社に委託する


出版社に委託するのは、自費出版を本屋に置いてもらうために一番一般的な方法といえるでしょう。出版社に委託すれば、製本や取次店との交渉までお願いすることができます。

取次の物流ネットワークを利用できるため、店頭に並ぶ可能性が高い方法です。また、取次店は書店の売り上げデータや書店ごとのジャンルによる販売実績に詳しいため、自費出版した本が売れやすい本屋に置かれる可能性も高まることでしょう。

2. 本屋から注文を受ける


本屋から注文を受けて販売するケースもあります。出版社の営業を通して自費出版の本を案内してもらい、注文を受ける方法です。
この場合、委託する方法とは違い、取次店を介さずに出版社と本屋が直接やりとりを行うことになります。そのため、ある程度の知名度や話題性がなければ注文を取るのは簡単ではありません。初めて自費出版する方にとっては、難易度が高い方法といえるでしょう。

3. 本屋に直接営業する方法


自分で直接営業して、本屋に置いてもらう方法もあります。この方法の場合、出版社や取次店を介さずに著者と本屋で直接交渉することになります。

なお、出版物の営業は一般的に出版社が行うことがほとんどですが、著者自らが営業を行っても問題はありません。自身で営業することで、本の魅力や本に対する熱意を本屋に知ってもらうことができます。

ただし、特に大手の書店は本部の意向に従わなければならず、お店独自の判断ができないことも多いです。可能であれば、個人経営の書店や地域で展開する書店をターゲットに営業するとよいでしょう。


自費出版を本屋に置いてもらうための3つのコツ


自費出版を行う企業の多くは、販促活動に消極的です。したがって、基本的に自費出版は本屋に置いてもらうことは難しいでしょう。
ここでは、自費出版を本屋に置いてもらうためのコツ3つを紹介します。

1. 本の魅力をアピールする


本屋に直接営業する場合は、本の魅力をしっかりアピールしましょう。

なお、自費出版を本屋に置いてもらうためには、本が売れる要素を伝えることが大切です。本屋は基本的に、売り上げが見込めることを基準にして、仕入れる本の冊数を決めています。売れる本であることを上手にアピールして、本屋の心を掴みましょう。
また、読者ニーズを明確にしておくのもおすすめです。本屋に営業に行く前に、説得力のあるアピールポイントを用意しておきましょう。

2. 売れているジャンルを執筆する


自費出版を本屋に置くコツは、売れているジャンルやテーマを執筆することです。売れている本のジャンルやテーマは、本屋でもチェックされています。売れる見込みのあるジャンル・テーマの自費出版であれば、本屋に置いてもらいやすくなるでしょう。

eパートナー(日本著者販促センター)では、全国書店120店を対象に「棚の定番」に関するアンケートを実施しました。
流行に左右されず売れている「ジャンル」は、新書・文庫17%、実用書 (趣味、料理、スポーツ)16%、コミック・アニメ・ゲーム15%が上位を占めていました。また、売れている「テーマ」は、健康15%、暮らし・生活9%、旅行9%、ダイエット6%となっています。[注1]
書籍のクオリティはもちろん、テーマやジャンルの人気によっても売れ行きが異なるので、執筆前に詳しく調べておくとよいでしょう。

日本著者販促センター:リアル書店で売れるジャンルとテーマ


3. 自分自身の実績や魅力をアピールする


自分自身の実績や魅力をアピールすることも大切です。本は信頼性が重要なので、著者に関する情報も重要なチェックポイントといえます。著者の実績や魅力をアピールすることで、信頼性が増す可能性は高くなるでしょう。

これといった実績がないという方は、SNS運用やこれまでのポートフォリオを準備しておくのがおすすめです。自信の作品などを活用して、本屋に好印象を与える機会を設けましょう。

なお、自分自身の実績や魅力に関する情報は、読者から認知してもらえるツールにもなります。自費出版を本屋に置いてもらうだけでなく、売上につなげるためにも、上手に活用してください。

【まとめ】

自費出版を本屋に置いてもらうなら出版社への委託がおすすめ


自費出版を本屋に置いてもらうなら、出版社に委託する方法がおすすめです。

特に初めて本を出版する方の場合、本屋に置いてもらうハードルはかなり高いと言えます。
注文を受ける、直接営業するというのも手段のひとつですが、まずは出版社に委託する方法を試すとよいでしょう。

また、本屋に置いてもらうためには、執筆する本のジャンル・テーマを研究することや、本の魅力と自身の実績をアピールすることも大切です。

こちらの記事の監修者

自費出版の風詠社コラム編集担当 大杉剛

  • 株式会社風詠社代表取締役社長。
  • 1979年3月、早稲田大学第一文学部ロシア文学専攻卒業。
  • 畜産関係業界紙編集記者を経て、印刷会社でシャープ(株)の社内報編集を担当。
  • その後、東京および関西に本社を置く自費出版会社3社に勤務し、企画・編集した書籍は450点以上。2008年に株式会社風詠社を設立。自費出版の編集歴は30年以上。
  • コラムでは、読者の皆様や自費出版を検討されている方に、有益な情報をお届けすることを目標に執筆しています。

風詠社Twitter

風詠社note

ページTOPへ