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SF小説・ファンタジー小説の書き方のコツ4選を解説!

小説は、執筆するジャンルによって重視する点もさまざまです。
SF小説・ファンタジー小説を書くときのコツは4つあります。


  • 物語の裏設定まで細かく詰める

  • 「設定」「対立」「解決」の三幕構成を意識する

  • 作中に設定を詰め込み過ぎない

  • 辻褄合わせで登場人物を動かす



構成を練って、展開することを意識しましょう。

今回は、SF小説・ファンタジー小説を書こうと考えている方、うまく書けない方に向けて、
押さえておきたい4つのポイントについてご紹介いたします。

SF小説・ファンタジー小説を書くときの4つのポイント


SF小説・ファンタジー小説を書くときは、次の4つのポイントを押さえて物語を組み立てていきましょう。

1. 物語の設定は細かなところまで決めておく


物語の世界観を広げ、リアリティをもたせるためには、作品の中に出てこないような細かな設定、いわゆる「裏設定」までしっかりと考えることがポイントです。

その物語の舞台となる場所の文化的背景や歴史、人々の価値観、登場人物をとりまく環境などを繊密に設定し、物語の設定にリアリティをもたせます。

SF小説・ファンタジー小説にとって、世界観の構築は重要な要素です。読む人の好奇心や想像力を掻き立てるような、独自の物語を構成していきましょう。

物語に整合性を持たせるために、設定にブレや矛盾が生じないようしっかり煮詰めていくことが大切です。

2. 三幕構成を応用したストーリー展開を意識する


三幕構成とは、物語を「設定(物事のはじまり、きっかけ」「対立(物語の展開)」「解決(物語の結末)」の三幕に分ける構成です。

元々は映画の脚本構成ですが、マンガや小説にも応用されています。

1幕目では、物語の主人公とその目的、世界観を伝えます。物語の導入は、読者が作品を読み続けるかどうかを判断する重要な部分です。読者が世界観に入り込めるようなエピソードを展開しましょう。

2幕目は、主人公が目的に向かって進んでいく課程を書いていきます。起承転結いうところの、承の部分です。主人公の心の葛藤や立ちはだかる敵など、目的を阻むさまざまな障害、それを一つひとつ乗り越えていく主人公の姿を描いていきます。

3幕目は、物語のクライマックスから結末までのパートです。物語最大の障害から、主人公の真の力が試される展開を意識するのが基本です。
バッドエンドがハッピーエンドか、どのような結末にするにしても、目的達成への主人公の想いが伝わるようなシーンを作ることが大切です。読者の共感や感動を誘いながら、物語の結末を盛り上げていきます。

三幕構成は1:2:1の比で構成するのが基本です。まずはそれぞれパートにどのような展開を詰め込んでいくのか、ノートなどに書き出してみましょう。

3. 実際に書くストーリーに設定を詰め込み過ぎない


複雑なストーリーになることが多いSF小説・ファンタジー小説において、裏設定を煮詰めて世界観を確立するのは重要な作業です。ここで注意したいのが、物語に設定を詰め込み過ぎないことです。

作中で細かな設定まで説明してしまうと、話のテンポが悪くなり、読者に飽きられてしまう可能性があります。

大切なのは、シーンごとに「読者が必要としている情報」を見極め、余計な説明を詰め込まないように意識することです。

4. ご都合主義な展開にならないよう注意する


物語を進行していくうえで生じてしまった矛盾や、自分の進めた方向に強引に舵取りするための「ご都合主義展開」は絶対にやめましょう。

とくに読者の気持ちを萎えさせるのが、辻褄合わせのために登場人物を動かしてしまうことです。
「ストーリー展開ありきの登場人物」ではなく、「登場人物がいてこその物語」だということを忘れないようにしましょう。

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魅力的なSF小説・ファンタジー小説を書くためには、繊密なストーリー構成と設定がポイントです。読者の好奇心を掻き立てるような世界観を構築し、「最後まで読みたい」と気持ちを引き出しましょう。

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こちらの記事の監修者

自費出版の風詠社コラム編集担当 大杉剛

  • 株式会社風詠社代表取締役社長。
  • 1979年3月、早稲田大学第一文学部ロシア文学専攻卒業。
  • 畜産関係業界紙編集記者を経て、印刷会社でシャープ(株)の社内報編集を担当。
  • その後、東京および関西に本社を置く自費出版会社3社に勤務し、企画・編集した書籍は450点以上。2008年に株式会社風詠社を設立。自費出版の編集歴は30年以上。
  • コラムでは、読者の皆様や自費出版を検討されている方に、有益な情報をお届けすることを目標に執筆しています。

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