業者に自作原稿を持ち込み、自費出版・企画出版をするなら
手持ちの原稿を出版社に持ち込み、自費出版・企画出版してもらいたいとお考えの方へ
自分の作品を出版社に持ち込み
自費出版をしてもらうにあたって、見込まれる売り上げの金額が高いほど著者が負担する費用は少なくなる傾向にあります。そして、企画出版という形になると、著者は出版のための費用を負担しなくて済みます。
また、プロではない人物が生涯で複数の著作物を出版するというケースは多くありません。ほとんどの場合、一生に1冊だけでも自分の思い入れがある本を出版したいと考える方は自費出版することを決めていることでしょう。そのような状況の中で、自分の著作物に対する思い入れを出版に反映させるためには、誠実な対応をしてくれる業者を選び出し利用することが大切です。
次に、納得のいくスタイルの自費出版を実現するためには、業者スタッフとの打ち合わせをしっかりと行うことも大切です。そういう意味合いからするとインターネット時代と言われる現代社会では日本全国のどの都道府県にいても、スタッフと対面することなく打ち合わせから本の制作・出版まで行うことができ、便利になっています。
また、出版社は東京に集中しているのが現状ですが、東京以外に拠点を置く中小規模の会社を利用するのもおすすめの方法と言えます。そのような会社は、直接対面による関係を大切にしていて、来社によるスタッフとの打ち合わせにも希望に合わせて快く応じてくれる傾向にあります。インターネットの環境が整っている方なら、ビデオ通話などでも打ち合わせができるところもありますので情報収集は大切です。また、自社の担当するエリアのみを対象としておらず、全国各地で自費出版したい方の来社や打ち合わせにも好意的に応じてくれる業者は利用価値が高くなります。
出版を依頼する業者を選ぶためにチェックしておきたいポイント
これから自作の著書を業者に持ち込み、自費出版・企画出版したいと考える場合、利用する業者の選び方にも気を配ることが大切です。作品に込めた自分の思いを出版物に反映するためには、誠意を持って本の制作を行ってくれる業者を選びたいものです。詩や小説、エッセー、写真集など、出版する本の内容もバリエーション豊かに存在しますが、自費出版・企画出版を依頼する業者を選ぶにあたっては、一人一人の顧客の適性やニーズ、希望条件に合わせて、フレキシブルに対応してくれるところを探すことをおすすめします。
たとえば、出版する原稿の書式やデータ形式、装丁のデザインなどに、豊富な選択肢が設けられている業者は利用価値が高くなります。また、電話やメールで問い合わせや資料請求、見積もりの依頼に応じてくれる業者を利用すると、自費出版・企画出版に入るための準備をスムーズかつスピーディーに行うことができます。
次に、自費出版・企画出版には、委託配本・注文配本・私家版の出版・電子出版と、複数のスタイルが存在します。それらの中でどのスタイルを選ぶかによって、著者が負担するコストにも違いが生じてくるので、前もってしっかりとチェックしておくことが大切です。また、低コストで自費出版をしたいという方も、コスト面を重要視したうえで業界での経験に長けた会社を選ぶと安心できるでしょう。
業界で使われる「書店流通」という言葉の意味などについて
自分の作品を業者に持ち込み、自費出版・企画出版を依頼するにあたっては、「書店流通」という言葉の意味を理解しておくことも大切です。書店流通とは、ISBN(国際書籍コード)をカバーに印刷した本を、取り次ぎ会社を介して、一般の商業用出版物と同じルートで日本全国の書店に流通させることを意味します。
また、先ほど述べた自費出版・企画出版のスタイルのうち、委託配本とは取り次ぎ会社を通じて全国の書店に配本する方法のことを指します。委託配本の場合、商品が陳列される書店には半年間はいつでも返本することができるというルールがあります。そういった事情から、出版した本が店頭に並びやすく消費者の目に触れる機会が多くなるので、それだけ高い売り上げが期待されるというメリットがあります。その一方で、返本のリスクがあり流通のためのコストがかさむのは委託配本のデメリットとなります。
また、注文配本は取次ぎ会社を通じて、注文があった書店に配本する方法のことです。こちらの方法では、出版した本が返品されるリスクがなく流通のためのコストを低く抑えることが可能となります。一方で、商品が陳列されるのは注文があった書店に限定されるため、出版した本が店頭に並び、消費者の目に触れる機会が少なくなるという問題点もあります。
次に、自費出版・企画出版にかかる費用については、事前に具体的な金額を提示してくれる業者を選ぶことをおすすめします。先述のスタイルのうち、私家版を出版する場合は流通管理にかかる費用を負担する必要はありません。また、本の仕様や内容によって、出版のための費用には違いが生じてきます。