自費出版したい漫画家のために出版の基礎の基礎
自費出版したい漫画家の夢を応援
この世に確かに生きていたという証しを残したいと誰もが一度は考える事ですが、どのような形にして残すかはそれぞれの生き方や考え方で違ってきます。大きな成功を残して世を去れたら、これほど大きな名誉はありませんが、それができるのはごく一握りの成功者でしょう。しかし、誰でも今すぐできる生きた証の形があるとすれば、
自費出版ではないでしょうか。
しかしこれすらも文章力のない自分では無理と思う人は、一度心を無にして考えていることを言葉にしてみると、名文をいとも簡単に書けてしまうプロ作家ではなくても、つたなくても一生懸命心から思う事を素直に叫んでみた素人の本の方が、何倍も人の心を打つ事もあるかもしれません。活字離れが問題視されて久しいのですが、本当に心から共感できるものであれば、お金を払ってでも人は買ってくれることもあるでしょう。
さらに、情報端末機器の普及で、わざわざ本を持って移動しなくてもどこでも電子出版として書籍が読めるようになりました。そのおかげで、以前はたくさん本を読んでいたが、最近あまり読まなくなったという人をはじめ、多くの人が活字の世界に舞い戻っている場合も考えられます。そのため、多くの出版社が眠っている原石を見つけようと新人発掘を熱心に行うようになりました。もちろん一冊の本が仕上がるまでにはたくさんのお金と大勢の人の手が必要となってきますが、だからこそ自分の本が日の目を見た時に生まれてくる感動というものがあるのです。
実際多くの漫画家たちが、今日こそは自分の作品が多くの人に読まれますようにと祈りを込めて日々描き続けています。自費出版を推し進める会社の多くが、そうした若き漫画家たちの夢に寄り添っていきたい、夢のお手伝いがしたい考えているのです。自費出版の多くは素人が描いた作品ですが、個人で本を出そうとすると多額の費用がかかります。しかし、本格的な出版をお得な価格で可能にしてくれるのが
自費出版です。中には、これは売れるとプロの目で判断した作品は、企画出版という形で出版費用の全額を出版者が請け負ってくれることもあります。仮に企画出版とならなくても、さまざまな方法で低コストで出版できる方法があります。
最もコストがかからないのは電子出版です。パソコンやスマートフォンを活用して読みますから、ペーパーレスとなります。そのため、紙で発売するよりもはるかに費用が抑えられるのです。もちろん書店に流通させた方が多くの人の目にふれる機会が多くなります。しかし、電子書籍を販売しているサイトによっては、おすすめ本として紹介していることもありますので、電子書籍であっても目に付くこともあります。予算がそこまでない場合にも適した方法となっています。
委託配本型の方法もあります。これは、返品可能な形で書店に一定期間書籍を販売する方法です。書店はリスクを負うことなく書籍を販売できる特性になっているため、出版したい本を置いてもらいやすい場合があります。そのため、
自費出版した漫画を書店に流通しやすいメリットがあります。少々経費がかかりますが、不特定多数の人の目にふれやすいので、良い作品なら大ヒットも夢ではありません。出版社によっては、プロ編集者からのアドバイスをしてもらえる場合もあります。
自費出版までの一般的な流れ
自分の作品を本にして出版したい場合には、各出版社に原稿を送り企画出版として本を出版してもらう方法が最も安く、しかも幅広い人の目に触れてもらえる機会が多くあります。しかし、出版社も収益を出さなければいけませんから、必ず売れると判断したものでなければ企画出版として発行してもらえない場合が多くなっています。なかなかの狭き門となりますが、
自費出版でしたら文字通り自分で費用を出して出版しますから、どなたでも本を販売することができます。
これは、漫画であっても同じで、漫画家として成功したいと思う場合にチャンスになることもあります。取り扱ってもらえるところを探すわけですが、苦労が多い分売れた時の喜びはひとしおでしょうし、良い思い出になる場合もあります。
自費出版をする主な流れは、出版社へ原稿を送付するところから始まります。出版社が原稿をチェックしたら企画見積書の呈示があります。納得できたら契約に関しての書類送付と共に契約を行います。請求された出版費用を支払ったら、原稿整理やページレイアウト、校正、装丁と作業が進みます。これらは、編集者が行ってくれる場合もありますので、初校にかかる手間を省くこともできます。特に問題や変更点がなければ印刷・製本され発行へと進んでいきます。製本された本は著者に届き、同時にマスコミを使って出版の宣伝を行います。中には、新聞広告をしてくれたり、図書館へ納本する時もあります。発売して一定期間経過すると、販売状況のお知らせや印税の支払いがあります。
自費出版のご相談は風詠社まで