電子書籍を作るための出版社選び方
自費出版の壁を打ち破れる電子書籍
自分で思ったような本を書きたいと思うことは、一度ぐらいあるものでしょう。ですが、実際にそれを実現できる人は、ほんの少ししかいません。
自費出版というものはお金もかかりますし、本当に出版できるチャンスもそうそうあるわけではないからです。実際にどこまで費用を回収することができるのかということもあるでしょう。記念として出版したりするのであれば、収益はあまり望まなくても済むかもしれません。ところが、ほとんどの人はそうは考えておらず、回収できることを望むことでしょう。だからこそ、ハードルはどんどんと高くなってしまい、そのチャンスをつかむことができる人は、一握りとなってしまうことになります。
それでも、自費出版はどんどん行いやすくなっていることも確かです。流通の方法も考えることができるようになり、チャンスは格段に増えてきました。特に自費出版を専門としているところと組むことができれば、費用もかなり抑えられるようになり、収入を得るということも考えていくこともできるからです。自費出版ということにおいて、出版社の選び方ひとつで成功する道も見えてくるといえます。
その方法の中で、費用をできるだけ抑えながら、自費出版できる方法が電子書籍です。どんなに優れた内容だとしても、費用を捻出しなければ自費出版はできません。安くできるようになったとはいえ、簡単な金額ではないことは大きな問題でしたが、電子書籍にすることにより、解決することができるようになりました。市場として考えた場合でも、非常に大きなものであり、出版の仕方など選び方次第では紙媒体の出版を大きく上回ることも可能です。それも短時間に出版まで進めることができるということも大きなメリットになってきます。紙媒体で出版し、並行して電子書籍を利用するという方法も検討するべきでしょう。
初期費用を抑えられる大きなメリット
電子書籍が自費出版に大きく影響を及ぼすのには、様々な理由があります。そのひとつがインターネットの普及です。紙媒体の出版とは違い、データとして販売されます。これを受け取るためにはインターネットが必要ですが、逆に回線を使えればどこにいても手にすることができるようになるのは、大きな違いといえるでしょう。専用の端末だけではなく、スマートフォンやタブレットでも楽しむことができるうえ、インターネットでの検索により、読みたい本をすぐに見つけることができます。この手軽さは、書店に行くよりも、はるかに便利であることは間違いありません。
費用という面を考えても、初期費用は格段に抑えることができます。自費出版すると考えた場合、とにかく大きな費用になるのが印刷するということです。印刷しなければ出版はできない以上、避けて通ることもできません。ところが、電子書籍はデータであるため、印刷する必要性がなくなることからも、この費用を大幅に削減できます。重版しなければいけないといった手間もかからないため、非常に大きなメリットとなるでしょう。実際に取り扱っているところによっては、そのまま紙媒体に印刷するという手段が取れることもあります。流れ的に紙媒体ありきであった自費出版の流れを、大きく変えることができるともいえるでしょう。
電子媒体である以上、在庫ということもありません。これも
自費出版の大きな問題になる部分ですが、データとして格納しているだけであることから、在庫は存在しないと考えていいでしょう。リスクは大幅に削減できることにつながるため、自費出版ということに対して大きく踏み出せる要因となることは間違いありません。
どんな出版社を選ぶのか
電子書籍を考える場合、どんなところに依頼するのかということも重要です。選び方を間違えると、利益率を大きく喪失してしまう可能性があります。実際に大きな著作権料が発生するように見えますが、各種手数料がかかるため、実際に手にすることができる割合はかなり下がるからです。手間や初期費用ということから考えると、実際にはかなり割合が下がりますが、理由をはっきりと伝えてくれる出版社を選び、進めていくということが大切なのは間違いないでしょう。現実的には、20%~30%が基本線となってきますが、これをはっきりと伝えているところを選ぶとよいでしょう。
実際の著作権料の割合が下がっても、投資した額や販売チャンネルの数を考えれば、決してマイナスではなくなります。これも、出版社の選び方として重要なポイントになってくるでしょう。露出ということでは、検索されやすくするために、数多くの電子書籍の販売チャンネルを持つことが重要になってきます。大手を抑えるだけではなく、検索ということも考えていかなければ、販売につながってはいきません。
自費出版に強いところであれば、二十数店の出版が可能ともなります。これだけのところに出すことができれば、それだけ目につきやすくなり、自動的に大きな販促になるでしょう。購入者を増やすためにも、選び方を間違わないようにすることが大切です。